ココアの効果

寒い季節になると飲みたくなるココア。

甘い香りと濃厚な味わいでブレイクタイムにぴったりなので、嗜好品として飲んでいる方も多いでしょう。

しかし、ココアにもさまざまな成分が含まれており、多くのうれしい効果が期待できるのです。

今回は「おいしい」だけじゃないココアの魅力を紹介します。

 

【ココアの原料】

ココアの原料は「カカオ豆」。

チョコレートの原料としてご存知の方が多いのではないでしょうか。

実は、ココアとチョコレートは途中の工程までは同じ。カカオ豆を砕いて皮などを取り除き、炒りさらにすりつぶすことで「カカオマス」ができ上がります。

この「カカオマス」から「ココアバター」を取り出したものを「ココア」、「カカオマス」にさらに「ココアバター」を加えたものが「チョコレート」となります。

 

【ココアに含まれる成分】

 

カカオポリフェノール
ポリフェノールは食物に含まれる色素や苦みの成分を指します。活性酸素を除去したり発生を抑制したりする働きを持つと言われています。活性酸素は増えすぎると人体に悪い影響があると言われているため、なるべく増やしたくないもの。

ココアはコーヒーや紅茶などに比べて、特にポリフェノールの含有が多い飲み物です。

リグニン
リグニンは、不溶性食物繊維のひとつ。便の体積を増やす材料となるとともに、大腸内の腸内細菌に利用され便秘予防や腸の働きを正常にするとも言われています

 

ミネラル
カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛などのミネラルが含まれます。ミネラルは体内で合成できないため、食物として摂る必要があります。不足した場合は欠乏症やさまざまな不調が発生する可能性があります。

 

【ココアの効果・効能】

①動脈硬化を防ぐ
活性酸素によりコレステロールが酸化し、血管内皮に付着することを妨ぎ、動脈硬化の進行を抑制します。

② 発ガン作用の防止
活性酸素が遺伝子(DNA)や周囲の細胞を攻撃してしまうことを阻止します。驚くことにチョコレート消費量の多い国は、がん発生率が低いという研究結果もあります。

③ 血圧改善・血管の健康維持
血管を広げ、赤血球の流れを助ける作用があります。

④ 肌ダメージを抑え、美肌へと導く
肌の老化を促進させる活性酸素には、抗酸化作用が効果的です。紫外線により受けたダメージの軽減にも働きかけてくれます。

⑤ アレルギー改善
活性酸素が異常に作られてしまうことで発症してしまうアレルギー。カカオポリフェノールは、アレルギー症状発症の各段階で活性酸素の働きを抑えてくれます。

⑥ 脳機能の改善・認知症予防
カカオポリフェノールには、たんぱく質を増やし、脳の神経細胞の活動を促す働きがあります。また、カカオに含まれるテオブロミンという物質には、記憶力や集中力を高める効果も確認されています。
 
⑦インフルエンザ予防
森永製菓株式会社さんが行った「ココアの抗インフルエンザウィルス効果実験」の結果、ココアを飲むことでナチュラルキラー活性が上昇することが明らかになり、インフルエンザ予防効果にも期待がもてると考えられています。

 

【飲むときの注意】

・飲む時間にも注意

ほかの飲み物に比べて微量ではありますが、ココアにはカフェインが含まれており(※出典6)適量摂取することにより頭が冴え眠気を覚ます効果があるといわれています。

与える影響には個人差があり一概には言えませんが、良質な睡眠を得るためには夜寝る前に飲むことは避けるとよいでしょう。

・内側からの冷えケアに

暖房のきいた暖かい部屋や気温の高い日など、冷たい飲み物を欲することもありますよね。しかし、冷たい飲み物を飲むことで胃腸を冷やしてしまうこともあるため、温かい温度で摂り入れるのがおすすめです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ココアの効果・効能について解説していきました。

好きで飲んでいた方もさらに好きになってもらえたかと思います。

ただし、飲みすぎは注意なので、適量にしましょう。